Hlib Chabaniuk

成田空港、C滑走路の完成を2034年末に延期、用地取得遅れで計画後ずれ

成田空港、C滑走路の完成を2034年末に延期、用地取得遅れで計画後ずれ
C滑走路、完成5年延期

成田空港の拡張計画は、空港機能の増強を進める中で新設するC滑走路の完成時期が大幅に後ろ倒しとなる。成田国際空港会社は当初2029年3月末を見込んでいた供用開始計画を見直し、2034年12月末を新たな完成予定期日として示している。

ハイライト

  • 成田国際空港会社はC滑走路の完成予定を用地取得遅延により2029年3月末から2034年12月末に5年9カ月延期したと発表。
  • NAAは地権者との任意取得交渉と土地収用制度の並行活用を表明し、C滑走路や新貨物地区の駐機場建設も同時進行で進める方針。
  • B滑走路の延伸部分は用地取得がほぼ完了しており、2029年度内の供用開始を目指し、段階的な空港機能強化が進展見込み。

新完成時期と用地取得の進め方

日本経済新聞によると、成田国際空港会社(NAA)は19日、新設するC滑走路の新たな完成予定期日を2034年12月末として国土交通相に届け出た。用地取得の遅れで完成時期が見通せなくなっており、当初予定していた2029年3月末から5年9カ月の先送りとなる。

NAAは、地権者との協議による任意取得を進める一方で、土地収用制度の活用も並行して進める方針だ。C滑走路とあわせて整備する誘導路や、新貨物地区の駐機場についても同じ工程で整備に取り組む。

土地を強制的に取得するには、事業の公益性を国が認める事業認定が必要となる。NAAは申請に先立ち、法律で定められた説明会を28日から順次、千葉県成田市、多古町、芝山町で開き、C滑走路整備の目的や内容を説明する。

第2の開港プロジェクトの全体像

成田空港では「第2の開港プロジェクト」として、3本目となる3500メートルのC滑走路新設と、既存のB滑走路を2500メートルから3500メートルへ延伸する工事を進めている。空港の発着能力や貨物対応力の拡大を支える中核計画として位置付けている。

このうち、用地の取得がほぼ済んでいるB滑走路の延伸部分は先行して2029年度内の供用開始を計画している。C滑走路の遅れは空港全体の拡張工程に影響する一方、B滑走路の延伸が先に進むことで、段階的な機能強化は続く見通しだ。

当サイトの以前の記事では、成田空港のC滑走路整備で用地取得が難航している状況を背景に、土地収用法に基づく手続きを進めて事業認定の申請を視野に入れている点を整理しました。用地確保は一定程度進む一方で未契約地が残り、供用開始時期の見通しが立ちにくいことが、空港全体の処理能力拡大計画の工程不透明感につながる点が焦点でした。

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