北海道のサケ漁獲、歴史的低水準で地域水産業に打撃

北海道のサケ漁獲、歴史的低水準で地域水産業に打撃
サケ漁獲量が歴史的低水準

北海道のサケ漁は今秋、国内消費を支える主力魚種の供給基盤が揺らぐ水準まで落ち込んでいる。10月下旬時点の漁獲量は6千トン弱にとどまり、ピークだった2003年の3%まで縮小している。

ハイライト

  • 北海道の今年のサケ漁獲量は2025年比でさらに半減し、前年比7割減と歴史的低水準に落ち込んでいる。
  • この不漁により、北海道の加工場では例年の秋の稼働が大幅に減少し、正月向け新巻鮭やイクラの供給も減少している。
  • サケ漁不振が漁業者の収入減だけでなく、加工・流通・地域雇用を含む沿岸経済全体に深刻な打撃を与えている。

網走港で深まる不漁の危機

日本経済新聞によると、10月中旬の網走港では沖から戻る漁船にサケの姿がほとんど見られず、現場の漁師に厳しい空気が広がっている。北海道内の今年の漁獲量は、前年比7割減となった2025年からさらに半減している。

現場の懸念は今季の不漁だけにとどまらない。網走漁業協同組合の新谷哲也組合長は「この先もサケ漁を続けられるのか」と危機感を示している。

北海道の加工・流通への波及

サケは日本人が最も多く食べる魚の一つで、北海道は国内漁獲量の9割超を占める中核産地だ。例年は秋になると港にサケがあふれ、正月向けの新巻鮭やイクラを仕込む加工場がフル稼働するが、こうした季節の商流が薄らいでいる。

漁獲の急減は、漁業者の収入だけでなく、加工、流通、地域雇用まで含む沿岸経済に重くのしかかる。主力魚種の供給縮小が続けば、北海道の水産関連産業は事業継続と収益確保の両面で厳しい対応を迫られる可能性がある。

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