Mira Kyivska

日本特殊陶業、愛知の採用競争で初任給を引き上げ

日本特殊陶業、愛知の採用競争で初任給を引き上げ
初任給10万円引き上げ

愛知県の製造業で新卒採用の待遇見直しが広がり、初任給の引き上げが相次いでいます。日本特殊陶業は2026年4月入社の大卒初任給を32万円とし、4年前からの増額幅は10万円を超えています。

ハイライト

  • 日本特殊陶業は2026年4月入社の大卒初任給を前年より5万円引き上げて32万円と発表。
  • 愛知県内主要メーカーはNGKが2万円、東海理化が3万1000円初任給をそれぞれ引き上げ、人材競争が激化。
  • 人口減少と産業構造転換を背景に、トヨタ自動車の初任給27万5000円を上回る水準で各社採用強化。

愛知メーカーで広がる初任給引き上げ

日本経済新聞によると、製造業の集積地である愛知では、トヨタ自動車などとの人材獲得競争の激化を背景に、主要メーカーが新卒初任給の水準を相次いで引き上げています。エンジン点火プラグで世界シェア首位の日本特殊陶業は、2026年4月入社の大卒初任給を前年から5万円引き上げて32万円としました。

愛知県内の製造業では、NGKが前年から2万円、東海理化が3万1000円それぞれ引き上げています。県内に本社を置く主要企業の初任給ランキングでは、上位15位以内にメーカー9社が入り、日本特殊陶業、NGK、日東工業、MARUWA、デンソーなどが並びました。

4年前と比べると、上位15位までに占めるメーカーの社数は4社から増えています。例年は上位に入る豊田通商や岡谷鋼機も初任給を引き上げているものの、メーカー各社が差を縮めている構図です。

人口減少と産業転換が採用戦略に影響

初任給には一部手当が含まれない場合があり、年収は賞与水準の影響も受けます。休日数や福利厚生の充実度も働き方を左右しますが、企業が学生の関心を広く集めるうえで、初任給の水準が持つ訴求力は依然として小さくありません。

県内メーカーの人事担当者が「地元の王様」と位置づけるトヨタ自動車の初任給は27万5000円です。愛知県では人口減少が進み、電気自動車の普及をはじめとする産業構造の変化も迫るなか、企業は多様で優秀な人材の確保を急いでいます.

当サイトの以前の記事では、人手不足に関連する倒産が2026年上半期に過去最多となり、とくに「人件費高騰」を理由とする倒産が急増している点を整理しました。小規模な中小企業や労働集約型の業種ほど賃上げ負担と採用難の影響を受けやすく、資金繰り悪化につながりやすい状況が浮き彫りになっています。

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