Pavlo Kot

村田製作所、フィジカルAI向け手袋型デバイスを月内に商品化

村田製作所、フィジカルAI向け手袋型デバイスを月内に商品化
AI手袋型デバイス登場

ロボットの自律制御に必要な動作データの取得需要が広がるなか、村田製作所は人の指の動きをロボットの指に連動させる手袋型デバイスを月内に商品化する。工場での作業支援に加え、ヒューマノイド向けの複雑な手指動作のデータ蓄積にも活用を見込む。

ハイライト

  • 村田製作所はメルト・インターフェース・テクノロジーズと共同で、今月中にフィジカルAI向け手袋型ハンドトラッキングデバイスを商品化。
  • センサー式手袋は暗所や遮蔽物環境でも高精度に指の動きを取得し、カメラ方式の課題を解決する点が特徴。
  • 新開発のニューロモルフィックセンシングシステムは単3電池1本で約30年間稼働でき、ヒューマノイドや医療分野での需要増を見込む。

CEATECで示した製品化計画

日本経済新聞が報じたところによると、村田製作所は事業提携先のメルト・インターフェース・テクノロジーズと共同で、フィジカルAI向けのハンドトラッキング技術を開発している。国内最大級のIT見本市「CEATEC 2026」で展示し、メルト社はこのほど出荷を始めている。

このデバイスは手袋型で、装着者の指の動きに合わせてロボットの指が動く仕組みだ。センサーで指の動きを検知するため、カメラ撮影方式が抱える暗所や遮蔽物のある環境で使いにくいという課題に対応できる。

村田製作所の中島規巨社長は会場で、データセンターからエッジデバイスへ市場が広がる局面で、人の動きをセンサーで取得するような入力分野で新しい技術を創出したいと話している。

低消費電力センサーと用途拡大

同社はあわせて、人の肌のように薄い形状で温度を検知する「ニューロモルフィックセンシングシステム」も展示している。九州大学と共同開発したもので、温度など必要な情報だけをデジタル信号として処理し、低遅延と低消費電力を実現する。

単3電池1本で約30年間稼働できるとしており、ヒューマノイド、介護、医療分野での需要を見込む。フィジカルAI市場では複雑な手や指の動きを高精度にデータ化する重要性が高まっており、村田製作所は入力系センサー群の拡充で関連需要の取り込みを狙う。

当サイトの以前の記事では、安川電機がAI搭載のヒト型ロボットを1〜2年内に市場投入し、2030年ごろの本格普及を見据えて事業基盤を整えている点を取り上げました。買収先の技術活用に加え、小型高出力モーターの開発やAI関連企業への出資など、周辺技術への投資を通じて競争力を高める動きも整理しています。

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